クラシック

モーツアルトが心の癒しに良いと言われています。たしかに落ち着いた気持ちのときに聞くモーツアルトは心に響きます。アイネ・クライネ・ナハトムジーク、交響曲第40番、第41番、トルコ行進曲など時間があれば聞いています。

実はモーツアルト以外でも同じ感覚を覚えることがあります。長年多くの人に感動を与えている曲は、作曲のきっかけや目的は類似しているものと思われます。

バッハのブランデンブルグ協奏曲(いくつもありますが特に5番)、ベートーヴェンの田園、ベルリオーズの幻想交響曲などは落ち着いた気分になります。またヴィヴァルディの四季はヴィヴィッドになります。ワルツやポルカもウキウキとしてきます。

下の写真はブダペストの教会でのクリスマスコンサートです。「オー・ホーリー・ナイト」の歌声は全身に染み入りました。



 オペラ

欧州(プラハ、ウィーンなどを中心として)は日常生活に入り込んでいるようです。子供の頃からそこにあるのが当然のように接していると、体に溶け込んでいるのでしょうね。

日本ではオペラを観賞する機会は多くはありませんので、非日常の雰囲気での観賞になってしまいます。気も心も没入しなければ気がすまないという空気が伝わってきます。

オペラも演出家によって現代版に姿を変えたり、いろいろな解釈で演じられているようです。一つの曲でも演出家、演奏者によってずいぶんと変わってきます。

プッチーニ「ジャンニ・スキッキ」の「私のお父さん」、ビゼー「カルメン」の「花の歌」、ビゼー「真珠取り」などはメロディーに引き込まれます。

下の写真はウィーンのオペラ座でのロメオとジュリエットのエンディングです。



 洋楽

ビートルズ

ビートルズが4人で活躍した時期は、私がまだ音楽に目覚める前でしたが、多くの名曲を世に出してそれが歌い継がれているので、古くて新しい歌という気がします。
1966年の来日の際は大変なフィーバーで、大規模な警備体制となったようです。

オリジナルの演奏も味がありますが、オーケストラバージョンもメロディの素晴らしさが引き立ちます。イエスタディ、ヘイ・ジュード、レット・イット・ビー、ヒア・ゼア・アンド・エブリホエアなど、メッセージも心に響きます。

ビージーズ

男性兄弟3人のグループで、1960年代から2000年代まで歌の傾向は変わっても長く活動を続けていました。
私の馴染みの曲は70年代初頭で、若葉の頃、メロディ・フェア、ワーズ、マサチューセッツ、ホリデイなど、哀愁を帯びたコーラスとメロディがしみじみとした世界に誘います。若葉の頃は日本のドラマの主題歌にもなりました。

カーペンターズ

カーペンター兄妹を中心としたグループで、1960年半ばから1980年代始めまで多くのヒット曲を世に送り出していましたが、1983年カレンの死によって終りを告げました。
イエスタディ・ワンスモア、トップ・オブ・ザ・ワールド、オンリー・イエスタディ、シングなど、声量豊富な透き通った歌声とテンポ良いリズム感に触れると、内なる活力が漲ってきます。

サイモンとガーファンクル

1960年半ばから1970年頃までユニットで活躍しました。解散後もそれぞれで活躍していましたが、時々再結成しています。
最初にサウンド・オブ・サイレンスの透明感あふれるハーモニーを耳にしたときは鳥肌が立ちました。他にも明日に架ける橋、スカボロー・フェア、コンドルは飛んで行く、アイ・アム・ア・ロック、ミセス・ロビンソンなど、意味の深い歌詞とポップ調の曲そして秀逸なハーモニーには胸が躍ります。



 ジャズ

ジャズは体で感じるものだと思います。そのためにはやはりライブに出かけることが良いですね。先日有楽町のスイングに行きました。あっという間にツーステージが過ぎていきました。コード進行に基づくアドリブは、どのような展開かが予測できずワクワクするひと時です。

ビッグ・バンドによるスウィング、ジャズヴォーカル、エレクトリック楽器を中心としたフュージョンも良い味です。

クインシー・ジョーンズ、キャノンボール・アダレイ、ジミー・スミス、ビル・エヴァンスなどをたまに聞いています。



 グループサウンズ

1966年から1967年にかけて一世を風靡しました。ワイルドワンズ、ジャッキー吉川とブルーコメッツ、スパイダース、タイガース、カーナビーツ、ジャガーズ、テンプターズ、モップスなど百花繚乱のごとくステージを彩っていました。

エレキギターの社会的受け入れ土壌が未成熟だったためか、潮の引くのも早かったようです。いつまでもいつまでも、想い出の渚、花の首飾り、エメラルドの伝説など、団塊の世代には泣けてくる曲が多くあります。



 フォークソング

ギター一つで気軽に歌えるので1966年頃から歌手(グループ)もファンも拡大しました。マイク真木、森山良子、荒木一郎などを先駆けに、フォーク・クルセイダーズ、フォー・セインツ、ビリー・バンバン、かぐや姫、五つの赤い風船、シューベルツなどが出てきました。

グループは離散集合を繰り返し、数多くのグループが多くの歌を発表しました。覚えやすく歌いやすいので、団塊の世代は今でも歌える人が多いのではないでしょうか。「この広い野原いっぱい」、「白いブランコ」などは今でも歌い継がれています。「翼を下さい」はワールドアップ予選や長野オリンピックのテーマソングともいうべき歌となりました。

若者たち、小さな日記、小さなスナック、悲しくてやりきれない、白いサンゴ礁、遠い世界に、風なども忘れがたい曲です。

私も学生時代にはフォークギターを買って、コードを一生懸命覚えました。若いときの記憶は今でも忘れません。